ここまでタラバガニの基礎知識、生タラバと活タラバの違い、タラバガニの部位、そして食べ方にあわせて最適な選択をすべきであることを説明しました。そろそろご自身の欲しいカニがどんなものかイメージ出来てきたでしょうか。どんなカニがほしいのかがはっきりわかったら、いよいよタラバガニを買うことになります。
でもちょっと待ってください!通販でカニを買うのは意外に難しいのです。
写真の立派さや、大きそうに感じるサイズ表記、また値段だけにとらわれず、信頼できる通販サイトを選びましょう。
写真に騙されない
通販サイトは、どこも写真だけは立派なものです。もちろん本当に立派なカニを扱っている通販サイトもたくさんありますが、そうでないところが多いのも悲しいことですがまた事実です。
たしかに販売する個々の商品の写真をアップするのは手間ですし、現実的ではないかもしれません。
しかし、信頼できる通販サイトは、実物の写真ではないわかりづらさを補うだけの説明があるものです。それは、お客様に正しい情報を伝え、納得したうえで買ってもらいたいという気持ちの表れです。
例えば、以下のような情報(数値)が明記されているかを確認しましょう。
- 脚1本あたりの大きさが書いてあるか
- 1㎏(重量)あたりの脚の本数が書いてあるか
- グレースについての記載があるか
※グレース:氷の膜(詳しくは後述)
サイズに惑わされない
サイズ規格(リンク)でも説明したとおり、S,M,Lなどの表記はお店が勝手にサイズを決めているだけなので意が必要です。4Lや8Lなどいかにも大きそうに見えますが、お店独自の表記に惑わされず、冷静に重さを確認しましょう(数字での判断が大切!)。
しかし、その重さも普遍的なものではありません。殻や氷が含まれているためです。親切なお店は、殻や氷の重さが含まれていることを教えてくれます。
同じ重さでも、本数が少ないほうが脚一本あたりの大きさが大きいため、可食部が多く、食べ応えもあって満足度が高くなります。
※サイズについての注意点は以下で詳しくまとめています。 今でこそタラバガニマスターを自負する私ですが、やっぱり最初は何を基準に選んでよいかわからず、また選んだ結果どのくらいの量があるのかわかりませんでした。 スーパーでお肉を買おうと思ったら、重さがちゃんと ...
【サイズ規格】S/M/L、1kgの基準は?タラバガニ1人前の適量はどのくらい?
訳あり=リスクあり
そもそもタラバガニではなく、似た種類のアブラガニが送られてくることがあります。アブラガニはアブラガニでおいしいカニですが、アブラガニをタラバガニとして販売するのは詐欺ですよね。
本物のタラバガニであっても、小さなカニの脚を寄せ集めて重量だけ辻褄をあわせるパターンもあります。小さいカニの脚は、身がほそいため、重量の大部分が殻になり、食べられるところが少なくなってしまいます。重量に対して何本の脚が入っているのか必ずチェックしましょう。
上記のようなリスクを冒して格安の訳あり品を買うよりも、信頼できるお店から普通のものを買いましょう。
氷での重量増し
殻だけ立派で身はスカスカという悲劇は、重量(数値)を確認することで避けられると言いました。しかし、氷や水の重量を含めて「カニの重さ」として表記している悪徳業者も残念ながら存在しています。
鮮度を保つためにカニは冷凍されていることがほとんどですが、カニの表面についている氷の膜のことをグレースと呼びます。このグレースは当然のことながらカニでははなく、単なる水(もしくは海水)です。
グレース加工されたカニ↑
またスカスカの脚をごまかすため、水を注入したのちに凍らせて重量をまさに「水増し(氷増し)」している業者もありますので注意が必要です。
こればかりは重さや、重さあたりの脚の本数を確認することでは対策できませんので、やはり根本的に信頼できるお店で購入するほかありません。
返品交換・キャンセルの条件
万が一トラブルがあったり、不良品が届いてしまうなど、返品交換やキャンセルをしなければならない状況が発生したときのため、お店ごとのルールを確認しておきましょう。「どんな理由であっても返品には応じない」旨の記載があるお店はまず間違いなく信用できません。
具体的には「よくある質問」や「ご利用ガイド」などの項目に、返品についての記載がありますのでよく読んでみてください。返品やキャンセルのルールが詳しく記載されていて、お店がどんな対応をしてくれるのか詳細にイメージできるお店は信頼できます。
返品交換のための専用ページがあるなど、手続きが煩雑でないことなども、お客様に対しての配慮がある証拠ですので参考にしてください。
オークションはギャンブル
タラバガニを安く手にいれたい場合、ヤフオクやメルカリでも売っています。
こちらは自社の通販サイトを持っているお店よりもさらに良否の判断が難しくなります。
訳あり品を買うよりも、さらにギャンブル度は高いです。
配送トラブル
タラバガニと言えばやはり冬!生タラバガニは冷凍ですし、産地によって漁期が違うので実際は通年食べられるんですが、しゃぶしゃぶや鍋でカニを食べたくなる時期はやっぱり冬の寒い季節ですよね。
冬はクリスマスや年末年始、お歳暮など荷物の配送が多く、配送業者が混んでしまって遅配することがあります。
活タラバの場合には死んでしまうかもしれませんし、冷凍の生タラバでも溶けてしまったら台無しです。
もし遅配が発生してしまった場合でも、指定時間外でも受け取れるような、時間に余裕がある日に受取日を設定しましょう。
注意ポイントを把握したら、さっそくお店を見てましょう。おすすめの生タラバガニ通販店はこちらで厳選してます。