いよいよ待望の生たらばがにが手元に届きました。すぐにでも食べたい気持ちはわかりますが、グッとこらえて、おいしさを逃がさないように確実に解凍しましょう。
解凍方法を間違えるとせっかくのカニが台無しになってしまいますので、おいしく食べるための解凍方法と、やってはいけない解凍方法を紹介します。
食べる前に冷蔵庫
急激な温度変化を避けるため、低温で時間をかけて解凍しましょう。
具体的には冷蔵庫に入れて12~24時間くらいが目安で、完全に解凍しきらない、7~8割解凍された半解凍状態が理想です。完全に解凍しきってしまうと水分と一緒に旨味が逃げてしまうので、半解凍状態で調理しましょう。
さらに美味しく解凍するコツとして、新聞紙やキッチンペーパーなどでカニを包んであげると冷蔵庫内でゆっくり解凍できるだけでなく、水分の蒸発を防ぐことができるので、旨味成分を閉じ込めたまま解凍させられます。
早く解凍する方法
前の項にも書いたとおり、低温で時間をかけて解凍するのが理想ですが、どうしても早く食べたいときは流水解凍がおすすめです。台所の冷たい水道水をかけるという方法です。
流水解凍なら10~30分程度で解凍ができるので、ほかの料理を作っている間に解凍できてしまいます。これなら急に食べたくなったときでも大丈夫です。
半解凍状態の確認方法ですが、グレース(表面についている氷の膜)がとけたころに触ってみて、中心にだけ凍っている感じが残っているくらいが食べごろです。
お湯をかけたり電子レンジで加熱すると、解凍ムラができたり、乾燥してパサパサになってしまったり、急速な解凍によって細胞膜を破壊してしまい、旨味が流れ出てしまいますから絶対にしないでください。
これは調理する場合も同じなので注意してください。どうせ火を通すんだからいいだろうと解凍せずにそのまま鍋にすると、せっかくのカニ鍋が台無しになってしまいます。
再冷凍はNG
再冷凍は絶対にNGです!
業務用冷凍庫のように急速冷凍できれば別ですが、家庭用の冷凍庫では凍るまで時間がかかり、その間に水分が分離して氷になるため、解凍後に水と一緒に旨味が逃げてしまい、しかも身がパサパサになってしまいます。
ですので食べる分だけ解凍することを心がけましょう。どうしても食べきれずに残ってしまった場合は、再冷凍するのではなく冷蔵庫で保管し、2日以内に食べきりましょう。
止むを得ず再冷凍しなければならないときは、ボイルしてから再冷凍することで、生のまま再冷凍するよりは幾分マシです。
賞味期限
あくまで目安ですが、おいしく食べられるのは冷凍状態で1か月、解凍してしまったら2日程度です。
解凍したものを冷蔵保存すると、味は2日くらい保ててても見た目が黒ずむので、解凍後はすぐに食べてしまいましょう。
以上のポイントを踏まえ、本当に美味しいタラバガニを味わってください。